内田莉紗さんがセーラー服で…(心は孤独なアトム)


昨日、シアターアプルで「心は孤独なアトム」を見たので、とりあえず少しだけ。


上演時間は、2時間15分 2時間10分ぐらい([補記] 2度目の観劇の際に時計を見ていたら、数分押して開演している)。休憩なし。

公演プログラム、1300円。袋入り。

「路地猫」と同じように音楽劇仕立て。群舞あり。タップダンスもあり。

キャストの出入りで客席通路の使用、多し。


りさりさが、セーラー服姿で、「トゥモロー」をうたう(サビのところだけだけれど)。松永博史さんてひとが、ちゃんと犬になっていた。もうこれで、今年は「アニー」を見なくてもいいや、と思った。

内田莉紗ちゃんは、いま、ああいう声なのか、と。19歳という実年齢のイメージとはズレのある、メルヘンチックな声だ。

衣裳のセーラー服が似合っていてかわいいのだれど、おなかが見えちゃうのはどうかな?(インナーがあったほうがいいと思うのは私だけか…)。それと、靴が茶色というのもちょっと、ね。おなかは、エプロンを着けているときは大丈夫。

セーラー服は、先月の「路地猫」の舞台で黒川芽以ちゃんが着ていたセーラー服とはちがうデザインのものだった(スカーフの色もちがっていて)。

少女の孤独な心象を演じるところがよかった(首を絞められるところ)。流れる石と書いてさすがですね。(笑)


ストレイドッグのレパートリーを見るのは、先月の「路地猫」(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080205/p1)に続いて2作目だが、森岡利行というひとは、凝った芝居を書くのだねぇ。私が大劇場の商業演劇ばかり見ているから、そう思うのかも知れないが。 


「心は孤独なアトム」は、時代のちがう3つのストーリーが交互に、ときに交錯しながら進行し、その3つのストーリーが時系列的にきれいに収まる結末なのだが、主人公はシナリオライターで、弟子入り志願の少女(これが内田莉紗)の習作がオープニングから劇中劇として演じられたり、最後は少女の書いたシナリオを主人公が添削していた、という大枠があるために、舞台の上の虚実の線引きが曖昧になっていて、観客に解釈する余地がある。

登場人物によるボーカル、群舞、アクションといったショー的なシーンが盛り込まれ、また、おやじギャグそのものなセリフの連発や古典的なコントシーンなど余計にも思える過剰さが、脚本の仕掛けや構成を突出させない。観客は途中でこの芝居のおおまかな仕組みには気が付くはずだが、予想の範囲内にある結末までの道のりは、直線コースではなくテンポのよい迂回路に導かれる感じで、その乗り心地は悪くない。


DVDが出たら、買おう!


あとはまた、時間があれば、稿を改めて。