浦和PARCO ユナイテッド・シネマ浦和 10月10日オープン記念 ご当地ショートフィルム「晴れた日は図書館へいこう プロローグ わたしの本」


浦和PARCOユナイテッド・シネマ浦和へ行って、無料公開中のオープン記念ご当地ショートフィルム「晴れた日は図書館へいこう ─プロローグ わたしの本─」(監督:深川栄洋)を見た。

無料だし、込んでいるのかな?と思ったが、この日(=とある平日)の最終回(20時30分〜)の上映は、お客さんはまばらだった。


指定席券を発券してもらってから、しばらく時間があったので、浦和PARCOのなかに出店した紀伊國屋書店で本を見る。フロア面積も品揃えも、コクーン新都心紀伊國屋の店舗のほうが上だ。

ハヤカワ演劇文庫から出た、ジャン・アヌイの戯曲「ひばり」(860円税別)を買う。岩切正一郎訳で、2月にシアターコクーンで上演された松たか子主演の「ひばり」の翻訳台本をもとにしたもの。録画しておいた「ひばり」の舞台中継(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070321/p3)を見ながら読むのがいいだろう。

文庫の棚を眺めていたら、中公文庫の近藤富枝「本郷菊富士ホテル」(590円税別)があったので、いっしょに買う。大杉栄の日蔭茶屋事件の件りや宇野浩二の章が面白そうだ。「本郷菊富士ホテル」といえば、むかし芸術座で舞台になったよね。たしか、森光子主演。

店内には、ご当地ショートフィルムの原作本、緑川聖司 作・宮嶋康子 絵「晴れた日は図書館へいこう」がたくさん置いてあった。


さて、映画「晴れた日は図書館へいこう −プロローグ わたしの本−」は、上映時間25分。

出演は、かなの母・司書が藤澤恵麻、かなが須賀さくら。

他に、さいたま市内在住の子どもたち(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070921/p4)が学校のシーンに出演しているが、とくに名前は出ていなかった。

かなちゃんは、お母さんが「かなの本」だといって選んでくれた「魔女たちの静かな夜」をベランダから捨ててしまう。その本は1年生のかなにはむずかしい本だ。雨にぬれた本から表紙の人物が抜け出したのを見たかなが、長靴をはいて傘をさし、本を探しに出かけると、迷い込んだ不思議な図書館で魔女みたいな司書と出会う。その司書は、修理を待つ本のなかから「魔女たちの静かな夜」をあっさり見つけると、かなに向かって「あなたの本ね」といい、その本を直してくれる。・・・かなが夢から醒めるとその手には「魔女たちの静かな夜」の本があって、タイトルのひらがなだけ読むと、

魔女たちのかな

「たちの かな」 かなちゃんの名前だった。かなは、お母さんがこの本を「かなの本」だといった訳を知ったのでした。

かな役の須賀さくらちゃんは、プロフィールを見るとじっさいも1年生だが、小さくて、ランドセルがやたら大きく見える。図書館のシーンが幻想的な雰囲気。謎が解けたときのかなちゃんの演技、表情の変化がいい。

これが岸中学校の校舎のなかか、とか、砂団地のシーンはこれだ、とか、見沼自然公園って、あんな場所があったかな、このシーンはスタジオじゃなくて埼玉県立図書館で撮ったのかな、など、ご当地らしい面白さがあった。


来年は長編を撮る予定もあるというが、同じ配役でやるのかしら?

参考リンク。↓
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2007/09/2502/